みなさんこんにちは、黒ナンバーFX行政書士です。

「葬」

さて、何やら意味深なタイトルですが、何のことかと言いますと、先日父親が他界しました。

まだあまり実感がないのですが、昨年病気が発覚し、手術や入退院を繰り返していました。

当初はまだ元気だったように見受けられたのが、だんだん物が食べられなくなり、急激に悪化した頃には声もかすれ、歩くことさえままならず、ゆっくりと息を引き取りました。

私は今年になって6年ぶりくらいに地元の札幌に戻り、病気の父と少ないながらも同じ時間を過ごすことができました。

そして6月には行政書士として登録され、父にもその姿を見せることができました。

タイミングなのだな、人生って。

団塊の世代である父は終身雇用、年功序列型の給与体系が常識の会社員人生だったので、独立するなど現役時は考えもしなかったようですが、

私が行政書士で独立するという話をした時は、かなり驚きもあったようですが、すごいじゃないか!と喜んでくれもしました。

昔は反発もしたりしましたが、仕事にかける想い等は尊敬する部分が大きく、よく転職もせずに定年迎えられたなと感心しきりです。私は何度も転職を経験していますので…。

葬儀は身内で済ませましたが、葬儀場の場所、内容について、生前時には何も具体的に決まっておらず、亡くなってからバタバタする事となりました。

自分の身に起こってからわかることですが、こうしたことはやはりあらかじめ決めておいた方が良いです。本人がまだ元気な内に本人が決めておいた方が賢明です。

私の場合は父親の納骨堂も札幌ではなかったのでその辺りも絡んできて余計問題が複雑化しました。

そんなこんなでなんとか無事に葬儀も終わってなんとなくセンチメンタルな気分になりがちなのですが、そんな暇もなく重くのしかかるものがあります。

それは「相続」です。

うちには大した財産もないから関係ないだろう、そう思っていたのですが、相続は財産がなくてもなにかしらの手続きはやらなくてはなりません。

結局のところ役所関係での年金、健康保険の手続き、自宅の名義を始めとして電気水道ガスなどのインフラ関係、死亡保険金請求や死亡までの入院・通院給付金の未請求分があればその分の請求、その為の病院の診断書発行依頼、取引のある銀行、ネット銀行口座凍結・閉鎖の手続き、固定電話、ネット回線、新聞購読料その他口座引き落としの契約等があれば変更手続き、自宅マンションであれば管理組合の管理費支払い口座および所有者変更届、団信加入していれば団信の手続き、火災保険等の契約者名義変更等、あげればきりがありません。

父名義のものをすべて変更ないしは解約等しなければならず、とてもとても時間がかかります。

もちろん自宅の所有者名義変更に関わるものは登記の専門家である司法書士の先生に相談したわけですが、高齢の母親一人ではこうした事に対応することもできず、ほぼすべて私がする事となり、その対応で毎日時間が過ぎていくのでした。

そして気づけば7月になっています。びっくりです。

一言で相続といっても色々やる事があるので、その全てを自分でやるのはノイローゼになりかねません。

本人が生きているうちに変更、解約等できるものはしておいてしまった方がいいのかもしれません。ただ、財産が絡むようなものだと贈与税も関係しますので専門家と相談が必要です。

行政書士も相続業務を行うことができ、代表的なもので言えば遺言書作成、遺産分割協議書作成、相続財産目録作成等が挙げられます。

相続財産目録は生前にも作成することが可能なので、現在の財産の状況を整理する事で、きっとスムーズな相続手続きを行う事ができるでしょう。

一度、行政書士に相談してみてはいかがでしょうか。